誹謗中傷はなくならない、傷つく人はSNSが向いていない?やめるべき?
最近、芸能人などの自殺と誹謗中傷への問題提起がもはやセットのように扱われています。
twitterを見るたびに、「誹謗中傷は良くない」ということをつぶやく大多数の人とそのツイートに集まるいいねやRT、こんな一見自明に思われることにも否定意見が集まるところが見られます。
しかしこの意見、一見確かにと思ってしまう興味深い意見も紛れているんですよね。
今回はその中でも、ちょっと気になる意見があったので個人的な意見をまとめてみます。
【規制が強化されても誹謗中傷は0にならない。耐えられないならSNSに向いていないのでやめるべき】
どう思いますか?ちなみにこの意見は複数人つぶやいており、これに賛成する意見も多かったです。
「それな」「正論」のような短い賛同のリプライがつく傾向がありました。
結論から言ってしまうと私はそうは思いません。
なぜならこれは加害者側にも同じことが言えるからです。
いくら呼び掛けても誹謗中傷によって傷つく人は0にはならない。
誹謗中傷をする人はSNSに向いていないのでやめるべき
これじゃないですか?
しかも傷つく人は決まっているわけではなく、だれにでもそのリスクがあります。一方、誹謗中傷をしない人というのはいますから、むしろ誹謗中傷のコメントをなくす方が早いのです。もちろんこれも難しいというのが事実ではありますが。
ここで話題に上るのが、「どこからが誹謗中傷か」になります。
しかしこれについては定義はそこまで難しくないと思うんですよね。グレーももちろん全くないわけではないのですが現在のグレーが広すぎる。
もう少し批判と誹謗中傷、ネットに書いていいことといけないことの区別を周知すべきかと思います。これは加害者を法的に取り締まるのならば必須です。
まず類義語としていじめの定義ですが、
①自分より弱い者に対して一方的に、
②身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
③相手が深刻な苦痛を感じているもの
です。(2021年2月時点)
そして誹謗中傷の定義は、
誹謗…他人を悪く言うこと。 そしること。
中傷…根拠のない事を言いふらして、他人の名誉を傷つけること。
です。
これが分かればもう書いていいことといけないことは見えてきます。
例えば不倫をした芸能人のことで「不倫は良くない」や「がっかりした」「被害者がかわいそう」という自分の価値観を語ることはセーフで、「こんなことする奴は〇んでほしい」「(根拠がない、または非常に薄いのに)こいつは病気だ」ということは誹謗中傷に当たります。
ここからは独り言なのですが、今のままでは匿名性のデメリットによってメリットが消されてしまうと思います。
そもそもメリットというのは、見た目や地位、年齢など、現実では発言をするたびに先入観として発生する影響を排除して誰もが対等に話せるところにある。
これを逆手にとってネット上で人に暴言を吐いたり煽ったりするのは、現実世界では攻撃する相手の方が格上で敵わないと認めることに他ならないのではないか。
そんな気がします。